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新学期にはあらたまの粉がひとつフール - 第2回「短歌の目」4月

tankanome.hateblo.jp

 

詠みます。

 

★★

1.入

西の空 いそげいそげと陽は入りぬ 赤に混じりて来たりし闇夜

 

2.粉

粉雪の溶けるくらいの温もりはわたしにだってありますことよ?

 

3.新学期

ばたばたと寝ぐせで飛び出す新学期 「かばん忘れてる!」母叫ぶ

 

4.フール

嘘、本当、好き、嫌い、生、死、喜、怒、哀、楽、それ全部この世に降るフール

 

5.摘

鼻摘まみ “風邪ひきました” と連絡を 入社してまだ3日目だけど

 

6.異

異国へと旅立つ背中押す父の「行け」と「行くな」が両方聞こえ

 

7.花祭り

「おかしゃしゃま?はまなちゅり?」「うん、花祭り。」
生まれてくれてどうもありがと

 

8.あらたまの

あらたまの春に聞こえし産声の手の小ささに心奪われ

 

9.届け

恋ならば早めのお届け勧めます。お熱いうちに、冷めちゃう前に。

 

10.ひとつ

ひとつしかないと落ち込むその前にポケット入れて叩いてみれば

 

★★

今回も楽しんでつくれました◎

文字数合わせのために“たり”とか初めて使ったんですけど活用的なこと全然分からなくて絶望したのであらたまの的なことも含めて要勉強ですはい。