このはなブログ

言いたいことは全部ポイズン

最近書いてる創作のやつのこと。

「こういうことがあってわたしはこう思いました。」みたいなこと書くのが苦手だなーって思うんですよ。

 
書くことに限らず、「あなたはこれどう思う?」って人に聞かれたときにもまあ何も答えられない。
自分の考えを言語化することが苦手なんですね。
それでも特別な不便は感じずに生きてきたんですけどねそれなりに。
 
はてなブログをやってると「俺はこう思う」「いや私はこうやねん」て言及言及していくスタイルの記事が毎日飛び交ってていやーすごいなーって思って遠まきに見たりしながらも、自分はそういうとことは全然関係ない場所でぽちぽちブログ更新してのほほんとやっていけばいいやって思ってるんですけど、たまーにムラムラーっとしてしまうときがあって、「あーこれ言いたいわー言いたいことあるわー」って感じるんですけど、いざそれについて書こうと思うと何も書けないんですよね。
いや違う、言いたいことはこれじゃーない、と書いて消して書いて消してを繰り返してそのうちに諦めてしまう。あと炎上こわい。
そんなことがあると、自分の言いたいことも書けないなんて〜ポイズン!とか思いながらツイッタに愚痴こぼしたりしてるんですけど。
 
でも最近はその自分の中にあるムラムラを解消するいい方法が見つかったんですよ。
それがこのブログを開設したきっかけでもある短編小説書いてみよう!っつー企画なんですね。
 
最初はなんとなく「書いてみたい!」っていう興味だけでテキストエディタ開いてぽちぽち書いてまして、もちろん小説など書いたことないんで書き方も全くわからないし、そもそも小説自体もそんなに読む習慣ないんですけど、まあ出てくる出てくる、文字が!出てくる!
普段ムラムラしたとき書けないのが嘘みたいに。
 
まずお題に対するキーワードがパパッと浮かぶんで、じゃあそれに沿って書いてこうねーって思うと頭にいろんな場面が流れてくるんでそれを文字におこす感じなんですけども。
三人称が推奨されてるんでその通りに書いてるんですけど、カチャカチャ書いてって出来上がったの見ると、そこにはいつの間にか自分の分身が出来上がってる。
 
もちろん創作なんで登場する人たちはわたしとは全く別人なんですけど、わたしの頭の中にあるぐちゃぐちゃんなってるパズルのピースをそれっぽい形にして出来上がった人やモノたちなんで、なんかすごい自分の分身感ある。
 
そんで何がすごいかっていうと、書き上げたときのデトックス感がちょーやばいんですよ。
 
わたしは読み手を意識して書くみたいな段階には全然達してないんで他人が見たらなんのこっちゃな文章かもしれないんですけど、自分にとっては「おー君たちそんなとこに居たのか、久しぶり〜元気〜?」みたいな感じで、今まで自分が体験したことや感じたこと、人から聞いたこと、テレビや本から得た情報まで、それらはちゃんとした形になってなくて頭の中をふにゃんふにゃんと漂ってただけなんですけど、そいつらが文字になって出てきてくれた感じで。
 
そんで中には、やだやだ〜こんなやつ表に出したくないわ〜っていうようなドロっとした質感のやつとかも一緒に流れ出てきちゃうんですけど、まーいいや創作だしっつって軽くお洋服着せてあげて、よーしお前も行ってこい!つってドーンと送り出せてしまうんですよ。
 
だから書き上げたときの爽快感がヤヴァイんだね。
 
怒りとか悲しみとか汚いやつとか恥ずかしいやつとかそういうやつでも、そこにあるって認めた時点で少し軽くなるみたいなとこあると思うんですけど、たぶんその作業が書いてるあいだとか、書き上げて読み返すときとかにできちゃうんじゃないでしょーか。
 
そんで書いてて思ったんですけどたぶんわたし「自分の考えを書こう!」と思った時点で白か黒かの結論を出そう出そうとして、結果として自分の中に白も黒も存在しないことに混乱して「???」ってなっちゃってたんですよね。
 
だから自分は何も考えがない人間なんや〜なんて適当に生きてきたんだろ〜とか思ってたんですけど、実際はそうじゃなくって、白でも黒でもない、なんと表現したらいいかわからない色した輩が実はたくさん頭の中を漂っていたんだねって気づきました。
 
過去(といってもわりと最近)にこのブログに書いてきたやつらは今となっては恥ずかしくてぜってー読み返したくねー!ってやつがほとんどで、そしてそれはこれからも増え続けていくと思うんですけども、今なんかすごい「書くの楽しいね!」ってワーイワーイしてるんで今んところそれでいいやって思います。みたいなこと考えてたら電車乗り過ごしました。情熱!